当時定価データで見る原付の歴史

最終更新: 2026-07-04 / 編集: 原付の足跡 編集部(一次出典に基づき編集)

「原付は昔いくらだったのか」。当サイトは、発売当時のメーカー希望小売価格を一次出典つきで記録しています。ここでは検証済みの当時定価データを年代別に集計し、価格がどう動いてきたかを読み解きます。数字はすべて当サイトDBの実データで、確認できない値は集計に含めていません。

当時定価データの全体像

当サイトが当時定価を確認できた型式は268型式。その平均は166,563円、中央値は159,000円です。平均と中央値が近いことから、価格が極端に偏らず、幅広い価格帯に型式が分布していることが読み取れます。最も安いのはスズキ コレダK50の55,000円、最も高いのはホンダ モンキー125(JB02)の399,600円で、最安と最高の差は7倍を超えます。ここでいう「当時定価」は発売当時のメーカー希望小売価格であって、現在の中古相場ではありません。定義は用語集「当時定価」を、個別の順位は当時定価ランキングで確認できます。

年代別の平均当時定価

年代ごとに平均をとると、次のようになります(かっこ内は集計に使った型式数)。

年代平均当時定価型式数一覧
1960年代78,615円131960年代
1970年代96,900円441970年代
1980年代155,438円941980年代
1990年代210,787円551990年代
2000年代179,463円352000年代
2010年代260,570円242010年代

データから読み取れる傾向

この年代別平均からは、いくつかの傾向が読み取れます。

もっとも高い平均を示すのは2010年代で、最も低い1960年代のおよそ3.3倍です。ただしこれは各年代で集計できた型式数が異なる(1980年代は94型式、2010年代は24型式)点にも注意が必要で、平均値は集計対象の構成に影響されます。あくまで平均値の推移から見える傾向であり、個々の車種にはそれぞれ事情があります。年代別の車種は各年代別一覧から一台ずつたどれます。

エンジン方式の内訳

当時定価を記録した型式のエンジン方式の内訳は、2ストロークが205、4ストロークが105、電動が4です。2ストロークが多数を占めることは、当サイトが記録する年代の中心が2ストローク全盛期にあることと整合します。2ストロークは軽量で高出力を出しやすい一方、排出ガス規制の強化により2000年代にかけて4ストロークへと移行していきました。4ストロークは燃費・排ガス・静粛性に優れます。この移行は、2000年代に低価格な4ストロークスクーターが普及して平均当時定価が一旦下がった動きとも重なります。2ストと4ストの違いは用語集「2ストローク」用語集「4ストローク」で解説しています。

電動が4型式にとどまるのも、当サイトが記録する年代の中心が内燃機関の時代にあることを示しています。価格だけでなく型式やスペックまで含めて車両を比べたいときは当時定価ランキングや各モデルページをご活用ください。年代ごとの顔ぶれを一台ずつ見比べたい場合は、1990年代2010年代など各年代の一覧が入口になります。

出典: 当サイトが一次情報にもとづき収集・検証した当時定価データ(当時定価つき268型式)を集計したもの。個別の価格の出典は各モデルページに掲載。

ほかのガイド

原付の型式(かたしき)の読み方・調べ方新基準原付とは(2025年〜)完全ガイド絶版原付の中古の探し方・相場・買取の基礎原付一種と原付二種の違い(免許・速度・ナンバー)2ストロークと4ストロークの違い(原付での特徴と見分け方)メーカーで見る絶版原付の系譜(ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキ)原付の維持費の基礎(税金・自賠責・任意保険)原付の年表 — 当サイト収録データと制度の節目